MCX L
NXPは、次世代のスマートで持続可能なソリューション開発に適した超低消費電力MCX LシリーズMCUを新しく発表しました。MCX Lシリーズは、従来のMCXデバイスの3倍の低消費電力を実現し、バッテリー寿命を延ばすための超低消費電力センスドメインを備えています。
主な特徴として、Arm® Cortex®-M33コアとCortex®-M0+コアのデュアルコアアーキテクチャを採用し、独立した超低消費電力センスドメインを持つことで、バッテリー制約のあるアプリケーションに対応します。これにより、産業用モニタリングやビル管理、流量計測などの用途でのバッテリー寿命を最大化し、効率的な常時オンのセンシングを可能にします。MCX Lシリーズの開発は、他のNXP製マイクロコンピュータファミリと同様にMCUXpresso Developer Experienceによって統合的にサポートされています。
主な機能の紹介
- デュアルコアアーキテクチャ
MCX LシリーズはArm® Cortex®-M33コアとCortex®-M0+コアを搭載します。Arm® Cortex®-M33はリアルタイム処理および通信スタックに使用し、超低消費電力センスドメインに含まれるCortex®-M0+では、消費電力を最小に抑えつつデータを継続的に収録・処理するために使用することが出来ます。 - バッテリー寿命の最大化
超低消費電力センスドメインは、メインプロセッサがスリープ中でも周辺機器を包括して完全に独立して機能するため、継続的にデータ収録と処理を行うことが出来ます。多様なバッテリー制約のあるデバイスに最適です。 - IoTセキュリティ
MCX LシリーズはNXP EdgeLock®セキュリティ機能が備わっています。また、MCX L25xはコネクテッドアプリケーション向けに設計されており、プロビジョニングされたデバイス固有のID、省電力かつ高性能な公開鍵暗号アクセラレーション、暗号スタックや計測ソフトウェアなど機密性の高い情報を格納するためのArm TrustZone®を搭載します。 - 幅広い選択肢
MCX Lシリーズは64kB~512kBのフラッシュメモリと8kB~128kBのSRAMの幅広い選択肢から選べます。MCX L14xは最大48 MHz、MCX L25xは最大96 MHzで動作します。
想定されるアプリケーション
- 産業用モニタリング
- ビル管理
- ビル・セーフティ検知
- 流量計測(ガスメーター、水道メーター)
- スマートロックデバイス
- IoTデバイス