A30の概要
EdgeLock® A30 は、 Common Criteria EAL6+ (AVA_VAN.5 含む) 認証取得済みのセキュア認証ICです。対称および非対称暗号アルゴリズムに対応し、I²Cターゲットデバイスとして動作し、汎用的なMCU/MPU との接続が容易です。大量生産にもスピーディに対応でき、各種IoTデバイスやアクセサリへの導入に適しています。
また、デバイスやアクセサリの認証に関するセキュリティ、保護、持続可能性の新たな規制要件にも対応可能です。
主な利点
- 標準的なMCU/MPUに対応した使いやすいコンパニオンチップ
- EdgeLock NXミドルウェアを含む製品サポートパッケージで迅速な設計導入を支援
- すぐに使用可能なサンプルコード
- 認証デバイス向けのスケーラブルな信頼の起点
セキュリティの必要性と背景
ブランド保護、消費者安全、製品トレーサビリティにおいてセキュア認証の重要性が高まっており、開発者は認証済みで即導入可能なソリューションを求めています。EUのバッテリー規則2023/1542 (2027年施行予定) により、製品構成、原産地、ライフサイクルに関する「デジタル製品パスポート (DPP)」の義務化も進んでいます。
多様なユースケース
- デバイス間認証:第三者製品のライセンス管理、通信路の真正性確保
- デバイスからクラウド:TLSをサポートし、大手クラウドプラットフォームとの連携が容易
- 偽造品対策:本物認証によるクローン排除
- デバイスIDの保護:鍵・証明書の保護・格納
フレキシブルな組込み設計
- I2Cターゲット、16KB NVM、2つのGPIOを搭載
- 小型・軽量な WLCSP、HVQFN20 パッケージで提供
- 温度範囲:-40℃ ~ +105℃
セキュアな動作
- Common Criteria EAL6+ (AVA_VAN.5) 取得済み
- NIST/FIPS準拠の暗号アルゴリズム搭載
- RNG (SP800-90B)
- SHA-256/384, HMAC, HKDF
- AES-128/256 (ECB, CBC, CMAC, CCM, GCM)
- ECDSA, ECDH (NIST P-256、Brainpool P256r1)
迅速な導入
- UIDリストと証明書のセキュア提供
- EdgeLock 2GOクラウド経由で証明書の生成と配信が可能
開発サポート
- EdgeLock NX ミドルウェア
- A30開発キット
- Arduino, Raspberry Pi, または任意のMCUとI2Cで接続可能
- Linux、FreeRTOS、Bare metal対応
主な想定アプリケーション
- 産業向け (インダストリアル)
- バッテリーおよび充電器
- ゲーム用アクセサリおよび周辺機器
- ストリーミングボックス
- ゲートウェイ、ルーター
- コンピューターコンポーネント
- サーバーコンポーネント
- 医療用アクセサリ
ブロック図

EdgeLock NX ミドルウェア

A30評価用ボード

オーダー情報
| 品名 | 発注型番 | 概要 | 12NC | MOQ |
| EdgeLock A30 | A30LDJUK/2003J7 | EdgeLock A30 in WLCSP package | 9354 644 63019 | 10k |
| EdgeLock A30 | A30LDJHN2/20034R | EdgeLock A30 in HVQFN20 package | 9354 650 37118 | 6k |
| EdgeLock A30 development kit | A30-EVAL | EdgeLock A30 development boards to connect to the host | 9355 050 94598 | 1pc |