NM2101 アコースティックセンサー
NM2101は、産業機器の故障予兆信号を検知するために開発された防水接触型アコースティックセンサーです。
従来の振動センサーでは感知できない超音波領域 (最大100kHz) をモニタリングすることで、より早期の故障予兆検知を可能にします。
このセンサーは、MEMS技術を応用しており、可聴音から超音波までの広帯域 (100Hz~100kHz) をフラットな感度で検出できます。
さらに、IP67の防塵防水性能を備え、耐候性ステンレス筐体により過酷な環境下でも安定した動作が可能です。
▶製品紹介ページ(NM2101)
紹介動画
特徴
- 広帯域感度:100Hz~100kHzの帯域でフラットな感度
- 防塵防水対応:IP67(接着剤による防水施工時)
- 耐環境性:耐油、耐薬品、耐UV対応
- 接触設置タイプ:周囲ノイズを遮音、専用マウント不要
- 電圧出力:ラインアンプ付きシングルエンド電圧出力
- 低消費電流:1mA以下(3.0V動作時)
アプリケーション例
- モーター・ポンプ等の故障予兆検知
- 金属加工の品質管理
- 打音検査・動作音検査
- ガスリーク・水流の検知
使用事例
① 多チャンネル自動計測システム
アコースティックセンサーの計測データを定型的にクラウドサーバーへアップロード
システム構成:

② モーター軸受けペアリングの劣化加速試験
- 軸受け内のグリスを抜き動作音の遷移を計測
- 可聴域レベル増加の前に超音波域で信号検知
➡より速い故障予兆検知には超音波域モニタリングが有効


③ 打音検査システム
概要:
セラミック板等の打鍵音データをAI解析し、正常・異常を判定するシステム。超音波帯まで解析することによる精度向上と非接触センシングによるタクトタイム減少を実現。
AI判定例:
右図をご覧ください。
システム構成:
