IoT アプリケーションの多様な要件に対応するため、LTE-M(Long-Term Evolution for Machines)や NB-IoT(Narrowband-Internet of Things)などの異なるセルラーベースの免許が必要な 3GPP 標準が採用されるようになりました。これらの免許が必要な帯域幅のテクノロジーは、従来のセルラー標準では不可能な、低スループット、広範囲のカバレッジ、極めて長寿命のバッテリー(10 〜 20 年)を提供できます。
NB-IoT は、その中でも特に将来性のある標準であり、低スループット環境向けに最適化されており、IoT アプリケーションの大半で処理されている小さい断続的なデータブロックを送受信する、膨大な数のデバイスをサポートできます。地下深くに埋め込まれた電気・ガス・水道メーターなどの屋内のノードにも、問題なく対応します。

NB-IoT で必要とされる帯域幅はわずか 200 kHz であり、約 200kbps のアップリンクとダウンリンクの速度をサポートし、既存のセルラーネットワークが持つすべての利点がそのまま継承されます。具体的には、キャリアグレードの信頼性、さらには、ユーザー ID の機密性、エンティティ認証、機密性、データ整合性、モバイル機器 ID のサポートを始めとする、プライバシーやセキュリティに関連する利点があります。
3GPP リリース |
13 |
ダウンリンクのピーク速度 |
250 kbps |
アップリンクのピーク速度 |
250 kbps(マルチトーン) 20 kbps(シングルトーン) |
二重モード |
半二重 |
アンテナの数 |
1 |
デバイス受信帯域幅 |
180 kHz |
レシーバーチェーン |
1(シングルイン / シングルアウト) |
デバイス伝送パワー |
23 dBm |
カバレッジ |
164 dB |
表 1:NB-IoT の仕様