IoT(モノのインターネット)の「モノ」を再考する

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IoTのアイコンがかかれた球を握る手の写真

ガートナーによると、一般的なCIOは、2023年までに、2018年に比べ3倍以上のネットワーク端末に責任を持つようになると予測されています。IoTの将来への影響に対する私たちの共通的な見方は壮大ですが、現在抱える些細なIoTの課題によって、企業はいとも簡単に乱されてしまいます。私たちは大局観を欠いており、そのため、この技術がもたらしうる大きな機会を逃しています。

IoTの「モノ」、もしくは、チップ、センサー、アクチュエーター、コントローラー、プロセッサー、および他の素子を装備した機器など、デバイスについて考えてみてください。個々の機能、品質、コストそれぞれに、複雑で込み入った迷路があります。しかし、そこからスタートし、IoTを総体的なシステムとして考えないなら、おそらく、適切なタスクをこなさず、うまく連携せず、仕事に信頼性がない「ガラクタ」の山になってしまうでしょう。

私がIoTネットワークのデバイスを考えるとき、私の同僚や仕事上のパートナーのようであってほしいと考えます。スマートであってほしい。連携し、お互いにうまく協働できる能力があってほしい。さらに、信頼され、信用される必要があります。ビジネスでは、最高の才能を優れたチームに結び付けていると考えるかもしれません。しかし、ビジネスの目的に沿ってチームを構成しない限り、成功はしないでしょう。

oTソリューションに適切なデバイスを選択するときに何を問うべきか、あなたはすでにご存知です。なぜなら、チームを構築するときにはじめにするのと同じ質問だからです。ビジネス上の問題は何か。何を達成したいのか。何を実現したいのか。

これはよくあるアドバイスですが、言うは易く行うは難し、ということをデータは示しています。Ciscoの調査では、IoTの取り組みの60%は、想定よりも複雑だということが判明しつつあります。これはビジネスの目標が十分に明確でないためと推測されます。

IoT構成要素の価格が低下する一方で機能が向上し、日々、より多くのことができるようになっているのですから、これはほんとうに残念なことです。

IoTのビジネスケースの進化

例えば当社は、世界中の工業環境で、大量のウォーターポンプを持つ企業と協働しています。冗長性を持たせてはいますが、どれか一つでも故障すると、大きな混乱をもたらします。ここ数年、捕捉しているデータを継続して監視するだけでなく、ポンプ故障の前兆となるデータのパターンを学習することによって、企業は圧力、温度、振動センサーがどのように予知保全を可能にするか実験しています。

現在まで、ほとんどの企業は、設備の約25%にしかIoTソリューションを導入していません。主要な問題点と潜在的な混乱に対処することは、どちらも非常に重要ですが、ビジネスの隅々までIoTを大規模に活用しているわけではありません。これは主に、コストがかかるためです。しかし、MCUの計算能力は、これまで以上に手ごろになっています。データ通信と電力効率は、今はよりスケーラブルな価格で入手可能であり、エッジデバイス上の人工知能(AI)は、リアルタイム分析を手に届きやすいものにしています。私たちはまさに、ビジネスの方法を根本的に変えようとしているのです。規模の拡大に関する現在の最大の障壁は、明日のビジネス目標のレンズを通して、今日の実装と従来システムを管理することの複雑さです。

有益な「モノ」の3つの資質

ここで注意点に目を向け、私たちのビジョンを将来的に実現するため、今日達成する必要があるビジネス目標を見てみましょう。前述した通り、私はIoTシステムのデバイスを組織の人々のように考え、3つの最重要の資質を探ります。

スマート – どのように? そして、どんな方法で? それは用途によって異なります。人と同じように、IoTには、適切な量で、適切な場所に、適切な種類のインテリジェンスが必要です。プロ野球のチームはある知的能力の組み合わせを必要とし、製薬会社は別の知的能力の組み合わせを必要とします。IoTの場合は、どのくらいの分析と人工知能が必要で、どこ(デバイスか、クラウドか、その両方か)にその知能を置くかが問題です。

連携 – どんな従業員も島のように孤立した存在ではありません。チームワークが最も重要です。デバイスも同じです。連携し、相互に協力して、できる限り多くの成果を上げることを考える必要があります。現在、ほとんどの企業は、インターネットで相互接続されたデバイスよりも接続されていないデバイスの方をはるかに多く所有しています。しかし、処理、データ、保管に掛かるコストの低下によって、生産的な接続の可能性が劇的に広がっています。

信用 – これは、人の管理者とIoTの所有者の双方にとって、大きなものです。もし、誤ったIoTの知見を基に対処しようとしているなら、モノは人々を傷つけることになりかねません。赤信号を進めと解釈して発進する無人運転車を考えてください。インターネット接続されたあらゆる物体と同様、IoTシステムはサイバー攻撃の対象です。幸運なことに、IoTの提供者は、通信全体を網羅したセキュリティを見いだしつつあります。また、IoT提供者は、オペレーショナルテクノロジー(モノ)とインフォメーションテクノロジー(IT)の融合に関連するベストプラクティスを開発しようとしています。そこでは、セキュリティこそが標準的な実務です。ハッカーよりも一歩先んじ続けることが、IoTには重要になるでしょう。

IoTが危機を救う

このように熟慮されたアプローチで可能になるものは、素晴らしいものです。

例えば、当社はMicrosoftと連携して、大手コーヒーショップのコーヒーメーカーと接続しています。目下の目標は、機械の故障を減らすこと、なくすことです。MicrosoftのAzure Sphereソリューションを活用しているため、このネットワーク端末は非常に安全になります。一年に一店舗当たり一回の修理依頼の電話を減らすことで、IoT実装のコストをカバーできます。

このビジネスに関する恩恵の長期的なビジョンは、少々の売上機会の損失をはるかに上回ります。なぜなら、この企業の顧客は、本当にここのコーヒーを頼りにしています。命がかかっているとまでは言いませんが、カフェで不都合があると、一日が悪い形でスタートすることになります。このため、この企業にとって、コーヒーメーカーの性能を最適化することは(また、その信頼を維持することは)、単に保守の費用を節約するだけでなく、素晴らしい顧客体験を保ち、従業員の幸せと生産性を維持し、ブランド価値を保持することになります。

これは始まりに過ぎません。コーヒーとビジネスの世界から得るべき知恵はさらにたくさんあります。論理的かつ整然とした方法でアプローチしたとき、最終的にIoTは巨大なチャンスとなります。

まずはユースケースから始め、その次に必要な構成要素を選ぶことが大切です。IoT戦略の「モノ」を、ビジネスを推進する主要人物と考えてみましょう。あらゆるビジネスには、適切な能力の組み合わせが必要です。同様に、あらゆるIoTの実装には、目標を達成するために、スマートでよく連携し、信頼できるデバイスの組み合わせが必要です。

 

 

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