ARCNET 製品概要
ARCNETは改良型トークンパッシング方式のLANプロトコルの名称です。FAをはじめ、あらゆる産業にてご好評いただいております。
1995年に社内にARCNETデザインセンターを開設。コントローラLSIはもちろん、マイクロチップ社開発のシステム・モジュール製品等の取扱いも含め、TMCはARCNET関連LSIの中心的役割を担っています。
ARCNETの特徴
最悪待ち時間を保証
改良型トークンパッシング方式という順序制御方式のため、イーサーネットに代表されるCSMA/CD方式のような信号の衝突は起こしません。つまり、ノード数をもとに応答時間を算出することができ、システムの最悪(最大)待ち時間を予測することができます。またノード数が増えても、高スループットを維持できるため、リアルタイム性を持ったネットワークといえます。
柔軟なネットワークトポロジーで省線化
LANの代表的なケーブル接続方式であるバス、スター、混在させたツリー型の構成が可能です。工場の多数のケーブルを規模に合わせてすっきり配線できます。
多種メディアをサポート
同軸、ツイストペア、RS-485、光ケーブル等、伝送メディアを選択でき、システム構築の柔軟性に優れています。
エラー検出機能
ネットワークへのノードの参加や削除が容易な自動再構築機能。データ送信前に受信先を確認する自動認識。また誤ったデータを自動拒否するなど優れたエラー検出機能を持っています。
最大10Mbpsの伝送スピード
現在、工場内で多く使用されているRS-232Cなどのシリアル伝送では Kbps単位での伝送スピードですが、ARCNET(COM20022)では 156Kbps~10Mbpsまで自由に速度を選択できます。伝送スピードは今後もさらに向上していきます。
柔軟な拡張性
ノード接続数は1~最大255台。1回に送信するデータ量は1~最大508バイトまでサポート。
CPUの負担を軽減
プロトコルをチップレベルでサポートしているため、制御プログラムの開発が容易で、制御CPUの負担も抑制できます。
ARCNETの基本仕様
(COM20022使用時)
項 目 |
仕 様 |
データ転送速度 |
156.25Kbps~10Mbps |
最大ノード数 |
255ノード/ 1ネットワーク |
プロトコル |
改良型トークン・パッシング方式 |
トポロジ |
バス型、スター型、およびこれらの複合 |
パケットサイズ |
1~最大508バイト |
最大延長距離 |
6.4km/ 1ネットワークあたり |
伝送媒体(ケーブル) |
93Ωの同軸ケーブル
ツイスト・ペア・ケーブル
光ファイバ・ケーブル |
信号コード方式 |
ベースバンド/ ダイパルス |
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