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TEのアンテナ設計技術で、英国の荷物追跡システムが大幅改良

現在の消費者は国内からだけでなく、世界中からより安くより良い商品を購入する方法を知っています。それによって、世界の物流システムが拡大かつ複雑化するなか、一つ一つの荷物が現在どのような場所でどのような状況に置かれているのかを検知するシステムも重要性を増しています。その荷物の追跡システムに、TEの技術が使われています。

Hanhaa社の「ParceLive」のアンテナをカスタム設計

2ロンドンに拠点を置くIoTのスタートアップ企業であるHanhaa社では、工場から配送先まで、リアルタイムで荷物を追跡するスマートな配達追跡システム「ParceLive」を提供しています。このデバイスを荷物とともに梱包することで、世界中のどこからでもリアルタイムのデータを提供できるグローバル・コネクティビティ。GPS追跡や、受信者の労力をほとんど必要としない自己返送機能に加え、独自のGSMスタックとモバイル・ネットワークを運用して他社にはないセキュリティとカバレッジを管理することができます。たとえばモンゴルの砂漠などの接続課題を抱えている地域でも、100%の接続状態で荷物を追跡できるのです。

しかし、この追跡サービスの構築に当たり、苦労がなかったわけではありません。その一つが、信頼できる接続を確保するためのアンテナの構築です。同社のアザール・フサイン(Azhar Hussain)氏は「TEに製品を作ってもらう前の当社のアンテナは、大きく、重く、そして高価でした。しかし、TEのおかげで重量を減らすことができ、性能を改善できただけでなく、基板のコストとサイズも削減できました」と語ります。

TEは製品を売るだけではありません。お客様の予算、必要条件などに合わせて、設計や製品自体のカスタマイズ・開発まで手掛けることが可能です。そして、このParceLiveの場合、Hanhaa社がTEととともにアイデアを具現化し、試作品を作って改善を進め、最初に製品化した2万ユニットを市場に出すまで、わずか3年で到達することができました。

アンテナとRF設計のプロフェッショナル

Hanhaa社のアンテナの場合、TEは全体的視点からコンポーネントを確認し、設計の課題を解決するには、ParceLiveをIoTデバイスとしてではなく、携帯電話として見る必要があると認識しました。そのためには、ParceLiveの仕様に合わせてカスタムメイドが必要であり、性能に影響を与える干渉を避けるために、基板、バッテリー、ラジオ、その他のコンポーネントの位置も変更する必要がありました。
 
アンテナとRFコンポーネントは、設計の中で最も過小評価される傾向にありますが、アンテナは他の受動部品とは異なります。基板やバッテリーなどの部品の材料が、アンテナの性能に影響を与える可能性があるのです。たとえば設計プロセスに入ってから、アンテナが急に動作しなくなった時、原因はハウジングの裏側に貼られていたNFCラベルがアンテナに干渉したことが理由だったことがありました。また、デバイスを囲むプラスチック製のケースは、輸送用の火災規制を満たす必要があり、これもまたRF性能に影響を及ぼすため、適切なアンテナ調整が必要でした。これらのことからも、アンテナがどれほど敏感かが分かっていただけるでしょう。
 
フサイン氏は次のように述べました。「RF設計が科学と同じくらい芸術の域にあるということを十分に学びました。仕様書では RF性能を実現するために微妙な必要事項を把握できないというのが、私の意見です」。
 
美しい仕様書を作って、完璧なプロトタイプを提出すること自体は、さほど難しいことではありません。ただし、それを製品化して生産ラインに載せることができるかは、別の問題なのです。TEならそれが実現できます。あなたのアイデアをTEの技術のノウハウで具現化し、さらに試作品を作って製品化するまでのコストを節約することさえも可能になります。

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